【レポート】石舞台inつむぐ~古墳と仏像と心強さと・”墳”タスティックなライブタイムをあなたに~(2011/09/07)

石舞台ライブ

2011年9月7日に催されたまりこふん&宮澤やすみ両氏のユニット「石舞台」のライブの模様をお届けします。
スタートは20時予定。楽しみにしている人が多いのか、早々に持ち込みの食べ物や飲物を手に集まっています。

石舞台のお二方。
石舞台のお二方。


会場では参加者の皆さんが持ち寄った食べ物の数々。
会場では参加者の皆さんが持ち寄った食べ物の数々。

おなじみ遊月亭さんからの刺身。新鮮!
おなじみ遊月亭さんからの刺身。新鮮!

20時が近付くにつれ、一人また一人と集まってきます。
そしてその一人が来る度に「かんぱ〜い!」と乾杯コールが上がるほどの緩さ。
ライブ前の緊張はどこへやら、もはやホームパーティーの様です。

メインの歌い手さんであるまりこふんさんに至っては「やばいな、今日歌える状況じゃない、どうでもよくなってきちゃった!石舞台もういいんじゃね?」などと。それ言っちゃ駄目ー!な和やかな雰囲気になっています。
さらには宮澤やすみさんからは「ホームパーティーって余りしないからこんな感じもありだね」「美味しい食事を遮ってまでやるのも心苦しいよね」などとどんどんマズイ方向に向かって行きます。

何度乾杯しただろう、ライブ前から盛り上がります。
何度乾杯しただろう、ライブ前から盛り上がります。

が、やはりこのお二人、やるときはやります。
20時が近付き、まりこふんさんは帽子を被り、宮澤やすみさんが三味線の音合わせを行い、準備完了!

チューニング中!
チューニング中!

そして20時15分、全員がそろってライブ開始です。

いよいよ開始です!
いよいよ開始です!

まずは石舞台の説明から。
石舞台古墳、こちらは蘇我馬子のお墓と言われていますが、この馬子さん。
仏教を日本に採り入れたその人と言われています。
これが古墳と仏教の結節点。だから古墳(まりこふん)と仏像(宮澤やすみ)のユニットである、と。
そのようなバックグラウンドを持つロックでハードコアでパンキッシュなバンド、それが石舞台です!

石舞台の説明中。まりこふんさん、とても楽しそうです!
石舞台の説明中。まりこふんさん、とても楽しそうです!

こちらは亀形の写真の説明中。
こちらは亀形の写真の説明中。


1曲目:馬子と石舞台
1曲目はすべての始まりとなった、蘇我馬子と石舞台の事を歌った曲。
馬子が実は…という歌。
歌詞聞いてるとかなり愉快。

宮澤さん、歴史ロマンを壮大に歌ったスペースオペラです、と言いきりました。
…歌詞の内容に引っかけつつ、若干下ネタに走りつつ、楽しい時間が過ぎて行きます。
演奏中!ちょっと暗くてごめんなさい…
演奏中!ちょっと暗くてごめんなさい…

こんな雰囲気の中で演奏しています。
こんな雰囲気の中で演奏しています。

1曲目が終わり、再びトークタイムへ。
伊豆の古墳に行こうとしてお目当ての古墳が見付からなかったまりこふんさん。大変残念がっていました。
そしてその伊豆、極楽園あたりだとトイレの神様が有名!
その神様に引っかけて仏様の話で盛り上がる。
さらにいのししもなかが美味しい!などと脱線を繰り返しながらイベントは進んで行きます。


2曲目:麗しの仁徳天皇陵
2曲目はまりこふんさんが仁徳天皇陵へ行った時の経験を元に作られた曲「麗しの仁徳天皇陵」。
曲紹介に合わせて仁徳陵の写真と、近寄れるところの案内をしています。

仁徳天皇陵の写真を見せるまりこふんさん
仁徳天皇陵の写真を見せるまりこふんさん

周囲を歩いて写真を撮っていっても…普通の写真にしかみえないのがちょっと残念なところ。
陵の堀に住む野性のカメが歩いているとか、陵墓に近付こうとすると「入るな!」とそのカメがギロッと睨む、など実際に現地で経験しないと分からないエピソードです。

そして、肝心の仁徳天皇陵は周囲を一周してもその美しい鍵穴の様子は分からない…
歩道橋に登ってちょっとだけ、こんもりしてる姿が見えるくらい!

そんな悲しい思い出を一篇のブルースに!

この曲、阪和線など鉄道好きにも必聴の一曲!となっています。
そしてかなりまりこふんさんの思いと、願望と、怨み節(?)が入ってます。
仁徳陵、そこまで見たくなるもんなのか、と。
見たくても、すごく近くにいるのになぜ会えないの、二人の心はそんなに遠いの?
という想いが込められています。


3曲目:埴輪のブルース
仏教と古墳の接点は埴輪、とか。

チャーリーブラウンと呼ぶ埴輪!
チャーリーブラウンと呼ぶ埴輪!

皆、古墳の回りで王様を守っているはずだったのに、今は博物館に…
せつないね。
そんな気持ちを、埴輪の気持ちになって作った曲、それが埴輪のブルース。
王様を守るために一つ一つ、大事に作られた埴輪がたどった道を歌い上げます!

埴輪からしたら、私達だけではなくて古墳も忘れないで、と。

歌詞は愉快なのにどことなく切ない。
まりこふんさんの歌声とピアノ、宮澤やすみさんの三味線のハーモニーがまた染み渡ります。


一息いれて、ツイッター大喜利でも。

ここで曲はいったんお休みして、ご飯を食べながら大喜利スタイルでTLから石舞台の新曲タイトルを募集します。
お題「石舞台の新曲、その曲名は?」
なんとこの大喜利、豪華賞品あります(※ネタ募集は終了しました)。
そしてその豪華商品は…空海と仏教美術展のペアチケット!

ブレイクタイム中。
ブレイクタイム中。

チケットを見せる宮澤やすみさん
チケットを見せる宮澤やすみさん

集まった回答を挙げて行くと…
・魔術師みたいなマダム
・ストーンステージエクスプレス
・早く岩舞台になりたーい!
・五稜郭とYシャツと私(五稜郭は古墳じゃないよー!の声が)
・何も言えなくて…岩(そこは石にしようよー!(まりこふん))
・ヒミコガガ(曲名?)
・俺の彼女は77トン
・おれの前方後円墳

集まった回答をみて、宮澤やすみさんが一言。「…仏像の人気がないねぇ」
と呟くと、ついに仏像ネタきました!
「千手観音チカン電車それでも僕はやっていない」
…エロ発言かい!しかし宮澤やすみさん的に大有りだったようです。

大喜利のネタを確認するお二人の後ろ姿
大喜利のネタを確認するお二人の後ろ姿


続くは宮澤やすみさんの本業、エロ詩吟・小唄のコーナー。
宮澤さん、実は小唄の師範でもあるのです。

三味線をバチを持たずに指でさらっと弾く小唄は江戸のジャズと呼んでます。

そして話すはやはり仏像絡み。吉祥天はスナックのママ、秋篠寺はAKD。

スナックのママの雰囲気の吉祥天とAKD48な伎芸天。
スナックのママの雰囲気の吉祥天とAKD48な伎芸天。

帝釈天は四天王の上司で女性ファンが多く、帝釈天を見に行った女性の中には連れの男性を忘れて帰って来てしまったなどのエピソードも。この帝釈天、ヒンズー教ではインドラという神様で、額の傷は仏罰の名残(イケメンで女性をたぶらかしたから)などなど。
帝釈天と言えば寅さん、寅さんといえば各地各地で女性を…となんだか似てますね。

演奏中の宮澤やすみさん。先ほど「千手観音が〜」と言っていた人と同一人物とは…
演奏中の宮澤やすみさん。先ほど「千手観音が〜」と言っていた人と同一人物とは…


4曲目:さきたまの悲劇
ここからは後半戦。その1曲目は「さきたまの悲劇」から。
ここさきたま古墳群は「埼玉」の語源ともなった地、そしてまりこふんさんの出身地。
稲荷山古墳群からは鉄剣が掘り出された、日本一の円墳である円墓山古墳など、古墳話には事欠かない場所。

そしてここ、将軍山古墳はゼリーフライ、埴輪作り実体験など誘惑の多い古墳。
この埴輪、製作に5時間かかります…がやってしまいました。
普通であれば初心者は1キロの粘土で作るところ、なんと2キロの粘土で作ってしまいました。

そして歌詞の循環バス?のくだりでは会場が笑いに包まれます。
というか事前に先のエピソード聞いたら笑うしか無いです。
そしてゼリーフライの「さかもと」さん要らぬ被害(いいがかり)にあいます。

しかし!

今年こそは行く!!と曲調もマイナーからメジャーに転調!

それにしても、歌詞の内容、古墳見たいけど見れなかった、という苦労した話が多いです。


5曲目:はるかなる石舞台
曲のタイトルは、石舞台古墳が駅から非常に遠い!しかも景色のよい高台の上ある!
なので駅前のレンタサイクルでは900円の普通の自転車ではなく、1500円払っても電動自転車借りて下さい、とか。
この石舞台古墳、たどり着くまでにはキトラ古墳あり、マラ石あり、とこれまた魅力的なスポットが多くてなかなかたどり着けない…
やっとのことでたどり着いた石舞台
道に迷って何時間も(3ー4時間くらい?)かかった石舞台
(寄り道してるからだよ、という宮澤やすみさんからの突っ込みもありつつ)

ようやくたどり着いた石舞台は大スターに合えたような、中に入ったというようなそんな喜びを感じる曲。
石舞台に会いたい気持ち、会えて嬉しい気持ち、その道中のしんどさがすごく出てる曲。
道に迷いたどり着いたのはなんとマラ石!(会場爆笑)そして高松塚古墳の横で途方に暮れる。
そしてようやくたどり着いた石舞台…そこは私の晴れ舞台!

ラストは妙に晴れやかに、感動が伝わる曲となっています。

そしてこの曲を踏まえて、ユニット「石舞台」の目標は、ここ石舞台でライブがしたい!
いつか叶うと思います!ただ、その時は電動自転車必須ですね。

石舞台の前でライブをする決意をするお二人。
石舞台の前でライブをする決意をするお二人。


6曲目:御開帳ブルース
ロケンロールなナンバー、といいつつ非常にためになる、各地の年に1~2度しか開帳されない秘仏を歌ったガイドブック!

秋篠寺(通称AKD)の大元帥明王の開帳日、日本橋は人形町の秘仏は麻痺が氏を向いている、などなど。
そしてこの曲のクライマックスは会場内全員で”Open the Door!”の大合唱!
こんな一体感に包まれるとは思っていませんでした。

クライマックスに向けて歌い上げるお二人。
クライマックスに向けて歌い上げるお二人。
クライマックスに向けて歌い上げるお二人。

そしてイベントも終局へ。


最後にもう一回、アンコールの「埴輪ブルース」の熱唱、大喜利の結果発表と続きます。

ちなみに大喜利の結果は…
1位:千手観音チカン電車それでも僕はやっていない
2位:チャゲアンド飛鳥古墳(特典:9/27のカルカルライブご招待!)
という結果でした。

石舞台のお二方、ホントに楽しい時間、ありがとうございました!

最後に全員で記念写真!
最後に全員で記念写真!


最後にこのお二人の予定ですが次のイベントが控えています。
・9/27 奈良のせんもんかナイト!
・11/5 仏像マニアックス7
(会場はともに東京カルチャーカルチャー

あと宮澤やすみさんとして
・10/29 小唄のソロライブ(神楽坂・毘沙門天書院)があります。

こちらも御都合が合えばどうぞ!

(ライター:武田保志)

石舞台ライブのようすはUSTREAMで生配信いたしました。
アーカイブ放送がご覧になれますのでどうぞ!


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