【レポート】粉もんパーティー

消費期限の迫った余り物の「粉」を一気に処分してしまおうと、2011年4月16日(土)、「つむぐ」で急遽「粉もんパーティー」が開催されました。
間際だったので、ツイッターのみでの告知でしたが、9人もの食べる人&作る人が集まり、怪しくない粉もん作りがスタート!

まずは手堅くお好み焼き。福島の「来福」、岩手の「銀河高原ビール」「月の輪」、青森の「じょっぱり」などを持ち寄って、東北にささやかなエールを送ります。

お次はもんじゃ。関西出身の参加者は「こんなの食べたことない!」と。
小麦粉と具をぐちゃぐちゃにして(という表現が正しいのかどうか…)、ヘラですくって食します。

起源には諸説あるそうですが、江戸時代には手っ取り早い「ぶっかけ飯」などが食された土地柄、もんじゃには「お好み焼きになるまで待ってられっかい!」という江戸っ子的なせっかちさも感じます(笑)。

「鉄板にソースをうす〜く伸ばして、ヘラですくって食べると、つまみなんかなくてもOK」という蘊蓄も。

続いて、エノキ、シメジにカニ脚を加え、軽く塩を振る。これだけでも十分旨いのですが、

それを、すりおろした山芋で閉じてみました。さっぱりとした口当たりに、カニの旨味がにじみ出ています、これもいけます!(と書くとすごく計画的に作っているようですが、山芋はさっきのお好み焼き用に用意していて、すっかり忘れていたのを、あわてて投入したものです)。

ついでに鉄板で焼きホヤも賞味。食べ終わったあと、ホヤから出た旨汁が鉄板の上でふつふつしているのが、妙にうまそうです。
さっきのソースの蘊蓄を思い出して、もんじゃのヘラでかき集めて食べてみました。

んまぁぁぁい! これだけで日本酒何杯でもイケます。ホヤ塩!これは製品化すべきだな。

焼き肉で箸休め(なんて贅沢な!)。

さて、そろそろ甘い物が欲しくなってくる頃。ホットケーキミックスの登場です。
これに、柑橘類の皮を刻み、蜂蜜と生姜で漬けた秘伝のマーマレードを投入!参加者の方のお手製です。
それをたこ焼き器で焼いてみました。…が、思った以上に粉がふくらんで、

見た目が微妙・・・。味はおいしいのです。

ただし、ジンジャーしか入っていないような玉もあったりして、ロシアンルーレットのような気分。。
これはこれで、パーティーツールとして有効でしょうか。

気を取り直して、鉄板で作ります。マーマレードの甘い香りがあたりに漂います。
ジンジャーが入っているので、柑橘類の甘さも引き立ちます。大人のホットケーキという感じ。

応用が効いてしかも経済的という粉もんの魅力をたっぷりと堪能しながら、東神田の夜は更けていったのでした。

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【レポート】初期『サザエさん』トーク&読書会

2011年4日3日(日)に初期『サザエさん』トーク&読書会を行いました。
当日は家族連れでの参加もあり、小学生から大人まで11名の方にご参加いただきました。

初期サザエさんの日常が描かれており、今の感覚からすると新しいものが多くありました。
それを参考に、活発な意見交換を行うことができました。

イベントの詳細なレポートは博物月報さんの記事をご覧ください。

ご参加いただいた皆さまに御礼申し上げます。

※なお、当日会場にてお預かりしました東日本大震災(東北地方太平洋沖地震) の義援金6,208円を
日本赤十字社にお送りさせていただきました。ありがとうございました。

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初期『サザエさん』トーク&読書会

〜停電と断水があり、エアコンやコンビニがない生活をシミュレーションしよう!〜

3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」は、津波による痛ましい被害に加えて、原発事故と計画停電という予期せぬ影響をもたらしています。
とくに計画停電については、この夏に加え、次の冬までも続く可能性があるとのこと(朝日新聞3月23日付)。
先々のことを考えると暗澹とした気分になってしまいます。

でも、ここに一冊の本があります。
停電と断水があり、物資はわずかなものが配給。エアコンやコンビニなどはもちろんない。「3・11以前」の私たちから見れば、不自由この上ない生活のようですが、そこには「希望」と「笑い」が灯されているのです。

その本とは…『サザエさん』!
戦争が終わったばかりの昭和20年代前半、混乱と不安の時代に、世の中を明るくしてくれたマンガです。

この本って、もしかして、今後の道標に使えるんじゃないの?
——というわけで、『サザエさん』(とくに初期の頃)をテーマにしたトーク&読書会を開催します。

会場には昭和20年代の『サザエさん』の単行本を用意しました。
それらを回し読みしながら、停電と断水があり、エアコンやコンビニがない生活を楽しく(?)シミュレーションしてみませんか?

当日は、博物月報主宰の盛田真史さん(twitter @hakubutu)が、初期『サザエさん』が連載された昭和20年代前半の生活事情と、この時期の『サザエさん』を読む上での着眼点をトークします。

家事をするのにも、主な電源は薪と炭とささやかな電気。日常用品にプラスティックはほとんどなし。買い物も、スーパーのレジ袋など下げておらず、豆腐なんかは手に持って歩いているところにも注目したいです。

もちろん、それがすぐ現代に応用できるわけでもないけれど、モノ不足の時代をどう生き抜いてきたのかということは参考になりますし、昭和20年代の生活を検証して、いいところはふたたび取り入れていくという姿勢もありなのではないかなと思います。

それに、「『サザエさん』の時代」を知っておけば、これからの社会への不安も少しは和らごうというもの。

そんなわけで、みんなで「3・11以後」の新しい社会のヒントを探してみましょう。

イベントの概要

日時:2011年4月3日(日) 16:00〜18:00
参加費:1,000円(懐かしい“昭和”の茶菓付き)
*参加費のうち、500円を震災への義援金として寄付させていただきます
会場:東神田「つむぐ」 【地図】
問い合わせ先:renraku@tumug.jp (担当・大久保まで)

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