【レポート】消しゴムハンコを作ろう!

消しゴムハンコ! 興味はあるんだけれども、講師のマシーミさんの作品を見ると、こまかい線まで見事に表現されている。とてもこんな細い線は彫れない〜、というわけで、いささか腰が引けながらの参加でした、ワークショップ「消しゴムハンコを作ろう!」(7月16日開催)。

今回、講師をお願いしたマシーミさんtwitter @mashimi)は、武蔵野美術大学在学中。もともと消しゴムハンコで、手芸の紋様などを彫っていたそうですが、漫才師をこよなく愛すばかり、その面影を消しゴムに刻み始め、「漫才師消しゴムハンコ」という新境地を開拓されました。

まずは、マシーミさんから段取りの説明。

① トレーシングペーパーを使って、自分の彫りたい人物の写真や切り抜きなどからトレース。
② これを消しゴムへと転写して、
③ カッターナイフでもって、彫り進めます。
④ そして最後に、インクをつけて紙に写して完成!

うーん、まず①が難しいと思うんだよね〜。子どもの頃、トレーシングペーパーで歌手とかトレースしたけど、全然似てなかったしー。あと、きわめつけは③だね。ほそ〜い線を浮き彫りにするってことでしょ? 手先が不器用だからなぁ……と思っていたところに、マシーミさんから消しゴムハンコのコツをアドバイス。

大切なのは、輪郭と目鼻。目鼻の位置さえ間違わなければ、たいてい似る。
そして、彫るときは輪郭から。そして集中力のあるうちに目鼻を彫る!

ふむふむ。それでは、まずトレースを開始!
今回ご参加いただいたみなさん、思い思いの素材を持ってこられました。お子さんの写真を持参された方、アニメやアンパンマンのキャラクター、三國連太郎(渋い!)……。そして私は、ドリフターズのいかりや長介

輪郭と目鼻の位置を意識してトレース。むむ、なんとかそれらしくなったかな?

トレースした下絵を消しゴムへと転写して(これはこすりつけるだけで簡単!)、いよいよ入刀の儀。

「線の外へ向けて斜めに刃を入れ、反対側からも同様に刃を入れて、V字型に切り取ります」と、マシーミさんが模範演技。

輪郭に沿って、消しゴムがきれいに剥がれていきます。

静寂が支配する会場。ときどき悲鳴のような声があがり、ピンチになった時に、マシーミ先生がウルトラマンのようにあらわれ、サポートしてくれます。

消しゴムを回転させながら、先生の見事な刀さばき。

ためらい傷のような私のハンコ…。

でも、やっていくうちにだんだんコツがつかめてきました。難しいところは先生にちょっと手伝ってもらったりして……。

なんとか彫りあがりましたので、

インクをつけて…

紙の上に。どきどきする瞬間です。

おおっ、

やった!初めての作品にしては上出来!雰囲気もうまく伝わっている(ように思う)。

 

一方、「バイキンマンとアンパンマン」は……

どきどき。

これは見事!右隅のアンパンマンまでよく彫り込んだものです。

 

こちらでは、娘さんの着物姿を消しゴムハンコにしてみました。

着物の紋様が難しかったとのことですが、いい感じに仕上がりました!
ハガキとか封筒の図柄としても似合いそうです。

アニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」から。

できた!味わいのある線で表現されました。

 

そして……

三國連太郎!特徴がよく出てます。メガネのツルが難しかったとのこと。

マシーミさんは「おぼん・こぼん」を、あっという間の早業で彫り上げました。

 

「つむぐ」の大久保オーナーは愛娘の写真をトレース。素朴で力強い感じに仕上がりました。みんなの作品を撮っていた時に、このハンコだけが、デジカメの顔認識機能に反応!デジカメも認める作品力!?

生産者表示「私がつくりました!」(ハンコも娘も)

 

最初は難しそうだなと思った消しゴムハンコ作りですが、刃の入れ方や角度など、少しずつ感覚がつかめるようになってきました。消しゴム自体がやわらかいので、へんに力を入れてしまうこともなく、慣れてくれば、ペンを持つように彫り進めていくことができます。

そして、彫る人それぞれの味わいがでるのが、消しゴムハンコの魅力でもあるのかなと思います。

 

最後に、自分の作品を手に、記念撮影。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

さっそく「早く次を彫りたーい」という声があがり、第2回を9月に開催の予定です。詳細は決まり次第、「つむぐ」のサイトで告知いたします。
うわー、今度はなにを彫ろう。今回来られなかった方もぜひチャレンジしてみて下さい!

(文・盛田真史)

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